プロの文筆家を目指して

私事ではありますが、12月の月初めに、31歳の誕生日を迎えました。そろそろ、自分の魂が喜ぶことを深めて、深めて、深めて仕事にできないものかと模索していた30歳。

心の中の洞窟で、鉱石を探しているような日々でした。手に握るものはペン。ひと文字、ひと文字と書き進めていくと、道しるべはノートに現れる。

ノートに毎日ジャーナリングを続けて

私の魂が喜んでいなさそうなことは削ぎ落として、

私の魂が喜ぶ時間を増やそうと、

小さな勇気を出して、行動を積み重ねてきました。

やっぱり、本当は、ずっと分かってはいたけれど

物心ついた頃から文章を書くことが大好きで

わたしが生涯、おばあちゃんになっても、続けたいことなのだと気がつきました。

・幼少期、お母さんが絵本を読んでくれるのが一番大好き

・小学生、図書館の隅で詩や小説をしみじみ味わう(笑)

・中学生、好きでもない科目の授業が退屈になると国語の教科書を読む

・高校生、宝物の国語便覧を片手に、時間を忘れて古典や文学の世界に入り浸る

・大学生、東京都立大学(現東京都立大学)の人文・社会系、哲学コースに入る。図書館に入り浸って、世界の文学・詩集・人文系の書籍を読み耽る。長い通学時間の電車(往復3時間)もずっと読書。

わたし自身は、本当に多くの言葉によって救われて、ここまで来ました。

日々の狭い視野からわたしを解放してくれる詩

暮らしの味わいを深めてくれるエッセイ

考えることを深めてくれた偉大な思想家の智慧

心に滋養深く沁みる美しい言葉

言葉によって今の私の人生が創られていると言っても過言ではありません。

そしてわたしが何か文章を綴った時に

誰かの心の深いところに触れられることは

敬愛する詩人、作家、思想家たちから受け取った恵みの、恩送りのような気持ちになって

たまらなく嬉しいのです。

今年の6月に、星野源さんの公演を聴きに行きました。

公演中に、ギター一本の弾き語りがありました。

きっと誰もが隠し持っている、弱くて、臆病なところに触れるような、ギターの音色と、優しい歌声に乗せて紡がれる詩に、涙が溢れました。

『デビュー前、この曲を街角で弾いていた時は、誰にも聴かれなかった。今、ほんとうに楽しいなあ…』

というようなお話を、星野源さんは満席のアリーナで、ぽつりぽつりとされました。

半年が経って、畏れ多いことだけれど、わたしも、勇気を出して、ストリートライブのような感覚で、ブログを書いてみようと思ったのでした。

誰かに届くまで、自分を磨き続けられる人だけが、プロとして、誰かの力になれるんだと。

高校の恩師(国語の先生)に頂いた言葉

「あせらず、たゆまず、淡々と」を胸に…。

2025.12.8 棚町 萌

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